オマーンの基礎情報

 

正式国名
 和文:オマーン国
 英文:
Sultanate of Oman

国家元首

  名前:

スルタン・カブース・ビン・サイード・アール・サイード国王陛下                                               (1970年7月23日即位)
 肩書: オマーン国国王
 Name: His Majesty Sultan Qaboos Bin Said Al Said
 Title: Sultan of Oman

 オマーン政府閣僚リスト(平成22年4月現在)

位置
 アラビア半島東南端、北緯16度〜26度、東経51度〜59度に位置し、陸上ではアラブ首長国連邦、サウディ・アラビア、イエメンと国境を接しています。

面積
 約30万9千500平方キロメートル(日本の約4分の3)

地勢
 人口の大半は、北東部の幅10キロ、長さ300キロに及ぶバーティナ海岸と、オマーン湾に沿って走る標高2,500mを越える山々をもつハジャル山脈の周辺地域に集中しています。この地域は、海から来た湿気が山脈にあたって、雨を降らすことにより若干の降雨があり、天水、井戸水及びファラジュと呼ばれる灌漑システムによる農業の適地です。また、南部のドファール地方もカラ山脈の南側にはわずかながら耕作地帯があります。

 国土全体の約3%が平野部で、約15%が山岳部、この両地域を除いた残り約82%は不毛の砂漠及び土漠です。尚、飛び地のムサンダム半島はほとんどが山岳地帯になっています。

気候
 マスカット及び北のバーティナ海岸地方の気候は、夏は高温多湿であり、雨は冬季に少量降るに過ぎません。4月から10月までが夏季で、特に5月から8月にかけては一日の最高気温が40度〜50度以上(マスカット近辺、以下同じ)、最低気温が30度以上という酷暑が続きます。湿度は6月〜9月が高く、平均80%以上にも達します。12月から2月までは快適な季節で一日の気温は10度台から30度程度までの間を推移します。
 内陸部では夏の気温はこれより高く、冬の気温は若干低くなり、総じて湿気は少ないといえます。雨量も少ないが、ハジャル山地では冬季及び夏季にかなり頻繁に降雨があります。
 南部ドファール地方の気候はいわゆるモンスーン気候で、6月から9月まで雨季に入り、湿度は高いが、気温は最高30度程度とオマーンの他の地域に比べ低いです。乾季には湿度が下がり、気温も雨季の前後は若干上るが、冬は低くなります。

人口
 
約274万人(07年末)

住民
 国民の大部分はアラブ系住民。その他東アフリカ系、インド系、パキスタン系、イラン系オマーン人がいます


外国人
 インド人、パキスタン人、フィリピン人、バングラデシュ人、エジプト人、英国人が多く、総人口の内外国人居住者数は約82万人(07年末)で全人口の約30%を占めます

年人口増加率
 約2.2%(07年末)

平均寿命
 72.0才(07年末)

言語
 
アラビア語(公用語)のほか、英語がかなり通用します。この他、スワヒリ語、バルーチー語、ウルドゥ語も地域によっては通用します。

国民性
 
オマーンは古くから海洋国家として繁栄し、かつて海外植民地を経営していた歴史の影響もあり、大国の遺風を色濃く受け継いでいます。このためアラブ世界の中でも相対的に性格は鷹揚かつ穏健であり、外部世界を知っているため進取の気性に富み、異文化に対してかなり寛容とされています。しかしながらこのような伝統を背景として、オマーン人はきわめて高いプライドをもっています。また、概して親日的です。

国旗
 1970年に制定。白・赤・緑の3色から成り国章が付記されています。白色は平和と繁栄への決意、赤色は外国勢力と戦ってきたオマーンの戦い(70年以前の国旗は赤一色)、緑色は肥沃なオマーンの大地を表わしています。
 なお、95年11月1日より、上記3色の部分の幅を均等にするとの部分的変更がなされました。国旗左隅に付記されている国章は、当国の伝統的武器である長剣と短剣(ハンジャル)を組み合わせたもので、同国章は18世紀中頃から使用されています。


国歌
 「アッサラーム・アル・スルターニー」
 過去の栄光と伝統を誇る当国の人々が、70年に新たな指導者カブース国王を迎えたことに対する喜びと、カブース国王の治世が長く繁栄するようにとの願いが込められています。

国花
 定められていません。