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山根外務副大臣の来訪

 

 6月2日(土),当地を訪問中の山根隆治外務副大臣は,ユーセフ・ビン・アラウィ・ビン・アブドッラー外務担当国務大臣と会談しました。

 その中で,山根副大臣は,日・オマーン外交関係樹立40周年を祝する玄葉外務大臣からアラウィ国務大臣あての祝賀書簡を手交しました。また,山根副大臣は,東日本大震災に関するオマーンの支援に謝意を述べました。これに対し,アラウィ大臣は,長年にわたる友人として,支援は義務を果たしたまでである等述べました。

 山根副大臣とアラウィ国務大臣は,両国経済関係の強化の推進の重要性に鑑み,日・オマーン投資協定の締結に向けた予備的な協議の開始,及び昨年11月に基本合意に至った日・オマーン租税協定の早期署名の必要性につき一致しました。また,日本と湾岸協力理事会(GCC)との間の自由貿易協定(日GCC・FTA)の早期交渉再開の必要性についても一致しました。加えて,山根副大臣は,日本企業が引き続きオマーンにおいて積極的な経済活動を続けられるようなビジネス環境の提供への支援を求めました。

 また,山根副大臣は,ソマリア沖・アデン湾での我が国の海賊対処部隊の活動に対するオマーンからの支援に感謝するとともに,更なる協力関係強化に向けて協力したいと述べたところ,アラウィ国務大臣は,引き続き必要な協力関係を行えるようフォローアップしていきたいと述べました。

 会談では,その他,両国にとって関心のある地域情勢(シリア,イラン,アフガニスタン等)について意見交換が行われました。

 山根副大臣は,アラウィ国務大臣との会談に先立ち,ナーセル・ビン・ハミース・ビン・アリー・アル・ジャシュミー石油・ガス省次官とも会談し,エネルギー分野を中心とする経済的な協力関係を今後とも強化していくことで一致しました。

 滞在中,山根副大臣は,オマーン日本人会補習授業校を訪問し,在校児童・生徒たちと交流したほか,当地日本企業関係者と,オマーンの経済状況や進出企業が抱える課題等につき意見交換を実施しました。