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大使室から【2011年10月31日】カブース国王への信任状の奉呈久枝大使の活動の記録はこちらNEW久枝大使の着任挨拶 オマーンは,アラビア半島の東南端に位置し,ペルシャ湾の出入口であるホルムズ海峡を擁すると共に,石油・天然ガスを産します。いわば,我が国経済の生命線であり,そのような戦略的重要性を持つ国で大使として仕事ができることを,大変嬉しく,かつ光栄に思っています。 オマーンは,古くからアジアとアフリカを結ぶ交通の要衝にあり,海洋国家として繁栄してきました。アラビアンナイトに出てくる船乗りシンドバッドは,オマーンの港町ソハールから出航したといわれています。オマーンの人々は,進取の気性に富み,温厚で親しみやすく,非常に親日的です。 我が国とオマーン両国間は,貿易・投資を中心とする経済関係のみならず,文化面での交流も盛んに行われてきました。特に最近は,昨年のカブース国王即位40周年記念行事,本年4月の東京大学におけるカブース国王講座の開設などに見られるとおり,そうした交流はますます厚みを増してきました。 明年は,日・オマーン両国の外交関係設立40周年に当たります。私は,この機会に,種々の交流行事を通じて日本の伝統文化のみならず,先端技術やポップカルチャーなど,現在の我が国のありのままの姿や現代日本文化の魅力をより多くオマーンの人々に紹介していきたいと思います。 オマーンは,美しい海や砂漠のみならず,3000メートル級の山や緑豊かな高原地帯など,豊かな自然に恵まれた風光明媚な国です。また,古い歴史と文化を持ち,人々もそれを誇りにしています。しかしながら,我が国においては,まだまだオマーンが十分知られているとはいえません。私は,日本の皆様にも広くオマーンを知って頂き,両国間の相互理解と友好関係の促進に役立てたいと考えます。 最後になりましたが,日本人・日本企業がこの地で安心して生活し,経済活動を営んでいけるよう支援することは,日本大使館の重大な使命です。このため,館員一同,全力を挙げて取り組んで参りますので,皆様の理解とご協力をお願い申し上げます。 2011年10月 駐オマーン特命全権大使 久枝 譲治(ひさえだ じょうじ):1951年5月12日,東京生まれ。1976年3月,東京大学法学部卒業。同年4月に外務省に入省。1977年から79年まで英国オックスフォード大学に留学。その後,文化交流部文化第二課長,内閣法制局参事官,在フィリピン大使館公使,在ニューヨーク総領事館首席領事,報道・広報担当参事官,在アトランタ総領事,国際交流基金統括役,在シカゴ総領事を歴任。趣味は,トロンボーン,ピアノ演奏,蝶の採集,テニス,乗馬。家族は,妻と1男2女。 ≪ページトップへ≫ |